第一コリント 13章7節 愛はすべてを

2021年1月29日

(内容)

  • 愛はすべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。神の愛を思い起こさせる。

(黙想)

  • これはどういうことか。この4つの言葉を見ていると、人間に対する神さまの愛を感じる。人は神に造られた。この神を知り、神に似せて造られた者として人は生きる。そして神の祝福を受け、人が平和と愛と喜びの中に生きることを神は願う。
  • しかし人間は自己中心的に歩み、争いと対立が人間世界に満ちている。神はイスラエルの民を選び、まことの神がおられることを世に知らせようとした。イスラエルの民は、神の民として証を立てることができず、偶像礼拝を行った。神は預言者を送り、彼らの悔い改めを待った。イスラエルの民は神を証しするどころか、人間は罪深い者であることを立証した。
  • 次に神は救い主キリストを世に送った。人々はキリストを十字架にかけて殺してしまった。神はキリストを復活させ、教会を誕生させた。福音が宣べ伝えられ、世界中に教会はできた。しかしこの世界には相変わらず、争い、対立がある。この世界を愛と平和が支配し、人々が幸せに生きることを神は願っている。まだ実現できていない。神ご自身が、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐えておられるように思う。そして終末の日、神の国が実現する。
  • 神ご自身の愛が、7節に表現されている。そして私たちもまた愛に生きるように召されている。私たちの身近な世界の中に愛と平和が満ちた世界を作り出すように召されている。夫婦の間に、家族の中に、地域の中に、教会の中に。人間の罪があるから、願いの実現のためには、7節の4つの要素が必要なのだと思う。
  • 私たちは人間関係の中に生きている。そこに愛の関係を築くことが神の願いであり、私たちキリスト者の使命である。愛の関係を築くには、双方の努力が必要であり、それは言い換えると共にキリスト者であることが必要となる。伴侶がキリスト者でない場合、伝道が必要となる。夫婦共にキリスト者なら、愛の関係を築くことが使命となる。そして祝福が約束されている。
  • キリスト者はこの世に生きる者として、愛と平和をこの世界に作り出す者としての働きにも召されている。隣人を愛するとの課題を負いながら、世の中で生きることに召されている。
  • 神は世の初めから、人類を忍び、信じ、望み、耐えている。キリスト者はこの神の愛に倣って生きることになる。キリスト者は愛の関係を築くために、忍び、信じ、望み、耐える。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • (御父)人間に対して、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える方。
☆神が私たちに求める生き方
  • (勧め)すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、あなたの目に私はどのように映っているのでしょうか。あなたは私の何に忍び、耐え、何を信じ、望んでおられるのでしょうか。仕事からは退き、子育ても終え、夫婦二人で生活している私。新型コロナウィルス感染拡大の中自粛生活をしている私にあなたは何を望み、何を忍耐し、何を信じておられるのでしょうか。
  • あなたは、私が老いたひとりのキリスト者として信仰を貫いて生きることを信じておられるのでしょうか。そんな思いが浮かんできました。わたしは今、インターネットを通して情報発信をしています。福音を伝え、証しをしています。あなたは私がこのことを継続して行っていくことを望み、行っていくことができると信じてくださっているということなのでしょうか。そうするとうれしいですね。
  • 「人生の主な目的は何ですか。人をお造りになった神を知ることです」。ある信仰問答の出だしの問答です。自分はあなたを知るという点ではまだまだだと思います。あなたを知るよりも、自分の歩みの充実を願っています。あなたを知る、このことを大切にしたいと思いました。
☆与えられた導き
  • 神をもっと知ることを課題とする。

*真に神を知ると、神の栄光をたたえるようになる。