コロサイ書 3章12~15節
2020年6月9日
(内容)
- 互いに忍び合い、赦し合うなど愛の実践が具体的に勧められる。そして愛を身につけよと命じられる。さらにキリストの平和があなた方の心を支配するようにせよ、とも命じられる。
(黙想)
- この段落で印象に残る言葉は「身につける」である。「着る」という言葉が使われている。洋服を着るように、愛を「着る」という。人はおしゃれをして、着るものを選ぶ。何を着ているのか、それはある意味、その人を現している。身なりに構わない人がいれば、センスあるものを着ている人もいる。着ている物はそれなりにその人がどのような人かを現す。外見を装うことを人はしている。ここでは内面を装うことを命じている。愛を着るのである。愛の具体的な実践が勧められ内面を装うことが命じられている。
- 教会には人々が集まる。そこには交わりが生じる。その交わりの中で、愛することが大切となる。教会では色々な活動がなされるから、他者に対して色んな思いが生じる。他者に対して批判的な思いを持ったり、裁く思いをもたりすることもあり、教会の雰囲気がよろしくない、ということが起こる。互いに愛を着て、内面を装うことが大切となる。
- キリストの平和があなたがたを支配するようにとの勧め。「あなたがた」を複数形になっているので、教会がキリストの平和が支配している状態になることが勧められる。信徒たちの中に争いや批判や非協力などがないようにとの勧めがなされる。教会の雰囲気は正直に教会が愛に生きいているかどうかを現しているのではないか。愛し合う中で、キリストの平和が支配することになる。
- かつて赴任した教会では信徒が互いに批判し合うような雰囲気が強くあった。何となく薄ら寒いような雰囲気があった。でもそれらが変えられていくのを見てきた。ひとりの長老から「先生がこの教会に来てから教会の雰囲気が変わった」と言われたことがある。よい方向に変化したことを喜ばれての言葉である。福音が宣べ伝えられるなら、福音が人を変えていくことを思う。
- 教会にキリストの平和が満ちるようにとのパウロの強い願いを感じる。意識して平和を作り出す。そのために教会に属する人たちは、愛でもって内面を積極的に装うことの大切さを思う。それは伝道にも影響を与えるのではないか。
- 教会形成という言葉は具体的に何を意味しているのか。「教会」という言葉にどんなイメージを当てはめるのか。信徒が互いに愛し合う教会、キリストの平和が支配している教会の形成。僕はこのような教会形成を目指して歩んできた。今は牧師を引退した。
(聖書に聞く)
☆神はいかなる方か
- <御子>13節。キリストは愛することの模範となる方。
人を赦すことでも模範となる方。
☆神が私たちに求める生き方
- <教え>ヨハネ福音書によれば、キリストの平和は、イエス様が私たちに与えてくださるものである。平和は愛から生まれ出るものである。
- <勧め>愛を身につけること。忍び会い、赦し合うこと。
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神、今日は愛を身につけなさいと教えられました。内面の装いですね。今日の聖書では、互いに忍び合い、赦し合うことが命じられていました。私たちがおかれている場によっては、どのような愛の実践が必要とされているのかはそれぞれだと思います。
- 新型コロナウィルスの感染を警戒し、礼拝に集うことが中断されていました。今度の日曜礼拝から、いつものように教会に集い、ともに礼拝を献げることとなりました。うれしいです。ただし、密集を避けるために、礼拝が二回に分けて行われることとなりました。
- 皆さんと久しぶりに会うこととなります。挨拶を交わし、共に礼拝できる喜びを分かち合いたいと思います。
☆与えられた導き
- 礼拝に来た人たちと挨拶を交わし、共に礼拝できる喜びを分かち合う。
~~~~~~~~~~
昨日教会に礼拝に出席した。
でもまだ自粛の雰囲気があり、声もあまりさせない雰囲気だった。
しかし共に集い、礼拝をささげることができたことはうれしかった。