第一テサロニケ 4章9~12節

2020年7月29日

(内容)

  • パウロは、テサロニケ教会の人たちに対して勧める。互いに愛し合うこと。そして落ち着いた生活をし、自分の仕事に励むこと。

(黙想)

  • テサロニケの人たちは互いに愛し合うという兄弟愛をすでに実践して生きている。そのことをパウロは理解していることを告げ、なお励むように勧める。「マケドニア州全土に住むすべての兄弟に実行している」とあるので、マケドニア州にある他の教会に対して、何らかの支援をしていることが伺える。
  • それにしても「互いに愛し合う」ことは今の教会ではどれほど説教されているのかと思う。あまり説教されていないのではないか。なぜかと思う。信仰が縦の関係、つまり自分と神との関係でしか考えられず、横の関係つまり自分と他の信徒の関係が考えられていないからと思う。教会は横の関係、つまり兄弟愛が大切な場なのに不思議に思う。横の関係を大切にすることは、教会を共同体として意識することである。縦の関係を重視することは、信仰を個人的なものと考える個人主義に根ざしていると思われる。
  • 人類の歴史は、共同体の束縛から、個人の自由を求めてきたという面がある。教会内で互いに愛し合うことが少ないと、教会の雰囲気は悪くなる。他者に対して無関心になり、あるいは批判的になり、教会がギスギスしてくる。各自が神につながっていればよいのである。でもこれでは伝道はできないと思う。どうしたらいいのか。引退牧師にはあまりにも大きな壁である。
  • 落ち着いた生活をし、自分の仕事に励むことが命じられる。どうしてこのような勧めがなされるのだろうか。
  • 外部の人に対して品位を保ち、誰にも迷惑をかけないように心がけるようにとの勧め。この勧めの意図は何か。クリスチャンとして生きることが証しとなることを願っているのか。

(聖書に聞く)

☆神が私たちに求める生き方
  • <模範>互いに愛し合う愛に生きること
  • <勧め>落ち着いた生活をすること
  • <勧め>自分の仕事に励むこと
  • <勧め>誰にも迷惑をかけないように心がける。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、兄弟愛に生きているテサロニケ教会はすばらしいですね。私は兄弟愛に生きるよう勧める説教をあまり聞いたことがありません。個人主義が深く根ざしているからなのでしょうか。人間関係の疲れから教会に来ているのに教会でも人間関係、そんなのいやという声を聞いたこともあります。教会が聖書的な教会とはほど遠い現実になることを思います。これについては、兄弟愛を説く説教がなされるように祈り続けることとします。
  • 落ち着いた生活をしなさい。今新型コロナウィルスによる感染拡大の中、感染を避ける生活をせざるを得ません。ややストレスはありますが、あなたからの恵みと平和を祈り求めるものです。
  • そして「仕事に励みなさい」。報酬を得るための仕事は何もしていませんが、ブログで福音を発信することを自分の役目、使命と受けとめて行っています。このことに励みなさいとのあなたからのメッセージを受けたと了解します。今日も書くべきことを教えてくださるように祈ります。
☆与えられた導き
  • 互いに愛し合うことが諸教会で説教されるように祈り続ける。
  • コロナ感染の恐れのあるなら、あなたからの恵みと平和を祈り続ける。ストレスとならないように。
  • 今日もブログを書く。