ルカ福音書 4章38~44節

2018年4月9日

(内容)

  • 主イエスは、シモンの家に入り、シモンのしゅうとめの熱を癒やされました。また主イエスのもとに連れてこられた一人一人に手を置いて、その病を癒やされました。「自分たちから離れないように」と人々がとめたとき、主イエスは「ほかの町にも神の国の福音を告げ知らせなければならない。私はそのために遣わされた」と言われました。

(黙想)

  •  主イエスは御自分が神の国の福音を告げ知らせるために遣わされたと語ります。4章18節では、主イエスは解放・回復・自由を与えるために主が自分を遣わしたと語ります。神の国の福音をルカはどう捕らえているのでしょうか。ルカ福音書を通読してルカの特徴を知ることができればと思います。
  • 神の国とは神の御支配を示します。マルコは「神の国は近づいた」と主イエスの宣教の第一声を記します。神の御支配があなたの上にある、これが神の国の福音と私は理解してきました。そのしるしとして主イエスはいやしや悪霊追放のわざを行っています。神の国の福音理解にルカの特徴があるとすればそれは何でしょうか。
  • 主イエスは、自分が主に遣わされたとの自覚、アイデンティティーを持っています。そして私も主イエスとアイデンティティーを共有します。だから主イエスに従うのがわたしの生き方にもなります。それは私の生涯における召しです。たとい引退をした今も。
  • 自分は何のために生きているのか、自分は何者なのか、「自分さがし」という言葉があります。その答えが聖書にあります。私は若いとき、神さまの愛を一人にでも本当に伝えることができれば、自分の人生に意味がある、と思ったことがあります。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • (御子)43節。主に遣わされたとの自覚、アイデンティティーを持っておられる方。ルカ福音書によれば、神の国の福音を伝えること(4章43節)、解放・回復・自由をもたらすこと(4:18)が主イエスの使命です。
  • (御子)40節。主イエスは自分のもとに連れて来られた一人ひとりの病人に手を置いて癒やされています。一人ひとりを大切にしている主イエスのお姿があります。
☆神が求める私たちの生き方
  • (模範)40節。病人を抱えている人は、その病人を主イエスのもとに連れて行っています。ここにはとりなしの大切さが示されています。私たちも主イエスの恵みにあずかるべき人々を主イエスのもとに連れて行く働きが求められています。
  • (模範)43節。主イエスは自分のアイデンティティーを自覚しています。これは私たちの模範です。私たちも自分が何をする存在なのかを知ることは大切です。一般的な言い方をするなら、私たちは信仰者として生きる使命があります。信仰者、それは私たちのアイデンティティーです。さらに一人ひとりに神さまは賜物を与え、一人ひとりが与えられた賜物を生かすことを神は願っています。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父、今日の聖書で一番印象に残ったのは、主イエスが御自分の使命を自覚していることです。自分のアイデンティティーを自覚しておられることです。神の国の福音を宣べ伝える使命を果たすのが自分という自覚、自分は何をする者なのか、何のために生きているのかという明確な自覚を持っておられます。
  • そして私も自分のアイデンティティーを再確認します。私もまた福音を宣べ伝え者です。牧師職を引退し、特定の教会に専任で仕えることはなくなりました。今後の働きは神さまの導きに従うのみですが、2018年度は、無牧の教会に月二回、説教奉仕を与えられました。感謝します。
  • 昨日、その教会の説教奉仕に出かけました。何人かの方が、挨拶してくださり、お名前を教えてくださいました。名前を知ることのできた人たちがこの一年、説教を聞いてくださいます。この人たちが、御言葉の養いを豊かに受けることができるように祈りたいと思います。主イエスも御自分の前に連れてこられた一人ひとりを癒やされました。この主のお姿を模範とします。
  • またルカにとって神の国の福音とは何だったのでしょうか。ルカの特徴があるとするなら知りたいです。ルカ福音書を通読して考えてみたいと思います。

☆与えられた導き

  • 名前を知ったG教会の人たちを覚えて祈る。
  • ルカ福音書を通読する