マタイ福音書2章1~23節 人類救済計画

2023年4月25日

(内容)

  • イエス・キリストの誕生の次第、ヘロデ王による迫害を避けるためにエジプトに避難したこと、ヘロデ王が死に、エジプトから戻ったこと、そしてナザレに住んだことが預言の成就である。

(黙想)

  • マタイはアブラハムの系図を書いた。イエス・キリストの登場は神の約束、預言者を通して語られた預言の成就と書く。預言の成就ということは、神には計画があることが分かる。その計画の中で、神はメシア(キリスト)を世に送り、何事かをなそうとする。メシアとして到来したイエスは、その何事かをなす。その何事か、とは人類を救うことである。
  • 神が天地を創造し、歴史は始まった。神は人類救済計画をいつ立てたのか。人類の歩みを見て救済計画の必要を見てとり、救済計画を立てたのか、それとも天地を創造し人間を創造したときに立てたのか。そうだとすれば、救済を必要とする人間をなぜ創造したのかという問いも生まれる。
  • 神は人間を愛し、人間を創造した。人間がどのように生きて欲しいのか、神には願いがあった。人間は自由を与えられている。人間は神の願うとおりに生きるとは限らない。むしろ願いとは反対に生きる。そのことを人間を創造したときから神は承知しており、救い主を送り、神の願い通りに人間が生きることを願い、人間を神は導こうとされた。
  • マタイはこのような大きな神の計画があることを知った上で、イエス・キリストの誕生は預言の実現であり、神の計画の存在を告げている。
  • 神の願いは、人間が神との交わりに生きることである。人間が神を愛し、隣人を愛することが神の願いであり、神は人間の神となることを喜び、人間を愛する。愛と平和の満ちた世界を神は望んでおられる。しかし人間の世界の現実は、人間が罪を犯して生きているという現実である。そこで救い主メシアを送り、人間を罪から救おうとなされる。

マタイ 1:21
マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。

  • 聖書を読むとき、このような神の人類救済計画が歴史の中で進行していることを覚えることが大切である。自分もその計画の中で生かされ、生きている。
  • ヨセフは生まれたばかりの幼子を守るために、エジプトに行き、またエジプトから戻りナザレに戻り、幼子を育てる。そしてイエスは大人になり、時至り、活動を始める。
  • イエス・キリストによる神の救済計画があることをしっかり覚えたいと思う。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • <御父>人類救済計画を立て、救い主を世に送り、私たちを救う方。
☆神が私たちに求める生き方
  • <教え>私たちは神の人類救済計画の中で生かされ、生きていることを知ることが大切。
  • <教え>信仰は自分の生活をよくすることに目的があるのではない。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、あなたは救い主、キリストを世に送り、私たちを救ってくださいました。感謝します。あなたには人類救済計画があることを今一度確認することができ感謝です。私たちは自分の生活、自分の人生をよくするために信仰を利用することがあります。しかし私たちはあなたの計画の中で生かされ、生きていることを知ります。
  • 次の日曜日、説教奉仕があり、説教の中で、あなたの人類救済計画について言及します。今一度、その言及について確認し、また検討したいと思います。導いてください。
☆与えられた導き
  • 説教を検討する。