マルコ福音書 9章14~29節 悪霊追い出し

2022年7月22日

(内容)

  • 霊に取りつかれた子供を持つ父親が弟子たちに解決を求めていたが、弟子たちは何もできなかった。そこに山から下りてきたイエスが霊を子供から追い出した。

(黙想)

  • 物語としてみれば、悪霊に取りつかれた子供からイエスが悪霊を追い出したという物語である。霊を追い出せなかった弟子たちにイエスは「いつまでわたしはあなたがたと共にいられようか」「いつまであなたがたに我慢しなければならないのか」と語っている。
  • さらに霊につかれた子供の父親には「できればというのか」と不信仰を咎めるような言葉をイエスは出す。そして父親は「信じます。信仰のないわたしをお助けください」と語っている。この父親はイエスのことをどれほど知っていたのか。噂を聞いて、悪霊を追い出してもらいたいと願ってきたのだろう。不思議な力を持って人に助けてもらえれば良いという気持ちだったと思う。
  • 弟子たちはこれまでのイエスの働きを見ていた。だからイエスの真似をして悪霊を追い出そうとした。しかしできなかった。霊の事柄なので、真似だけでは悪霊を追い出せない。「この種のものは祈りによらなければ決して追い出すことはできない」とイエスは言われた。
  • イエスは、弟子たちが育っていないとの思いをもったかも知れない。しかし十字架の死と復活を経由しなければ、真の信仰は育たない。
  • この段落にはどんな意味があるのか。前後の段落で、イエスはご自分の死と復活を語っている。
  • この段落の最初に弟子たちは律法学者たちと議論していたとある。そしてイエスが何の議論をしているのかと尋ねた時、霊につかれた子を持つ父親が、語り出した。弟子たちは律法学者たちと悪霊につかれた子供に対処することをめぐって議論をしていたのか。

この段落の意図がよく分からない。
ここでおしまい