第二コリント 11章1~6節(1)神の抱く熱い思い

2021年11月18日

(内容)

  • パウロはコリント教会の人たちが偽使徒たちを受け入れ、パウロが宣べ伝えたのとは異なるイエス、異なる福音を受け入れたことに疑問の気持ちを言い表している。パウロは神の抱く熱い思いでコリント教会に語る。

(黙想)

  • パウロは、そんなコリント教会に対する彼自身の気持ちを言い表している。「あなたがたに対して、神が抱いておられる熱い思いをわたしも抱いています」。これってどんな思いなのか。
  • パウロはコリント教会の人たちを純潔な処女として一人の夫と婚約させた、つまりキリストに献げたと書く。パウロにとって伝道とは、単に信仰者を増やすということではない。パウロはロマ書で次のように書く。

ローマ 15:16
異邦人のためにキリスト・イエスに仕える者となり、神の福音のために祭司の役を務めているからです。そしてそれは、異邦人が、聖霊によって聖なるものとされた、神に喜ばれる供え物となるためにほかなりません。

  • 異邦人を信仰者にするとは、彼らを神に喜ばれる供え物にすることである。これと似た思いが今日の箇所にも言い表されているように思う。伝道とは単に信者を増やすことではない。神の熱い思いを抱くことである。それは信仰者を神のものにすることである。神を愛する人、神を喜ぶ人、神に仕える人、神に信頼する人、神を誇る人にすることである。
  • 偽使徒たちのように、自分を誇ること求める思いなどパウロには少しもない。伝道者の意識改革の必要をこの聖書箇所は訴えている。どんな思いで福音を宣べ伝えているのか。普通は信仰者を増やしたいとの思いである。それが伝道者の使命を受けとめる。しかしパウロの思いはそれを越えている。信仰者を花嫁として夫であるキリストに献げるのである。
  • パウロには心配がある。それはキリストに献げられたコリント教会の信仰者たちの心がキリストから離れてしまうことである。これは断じてあってはならないことである。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • <御父>信仰者たちに熱い思いを抱く方
☆神が私たちに求める生き方
  • <模範>パウロもまた神に倣い、熱い思いを抱いている。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、今日も聖書を読むことができ感謝します。パウロがあなたの抱く熱い思いに言及しているのに驚きました。パウロはあなたの思いを知っているのでしょうか。なぜパウロはそのようなことが言えるのかと驚きました。しかし、うれしい言葉でもありました。
  • 牧師として現役で働いていた頃、私は信徒育成に力を入れました。伝道し信仰者になった者たちの信仰を育てるのです。パウロが異邦人をあなたへの供え物として献げると自分の働きについてロマ書で述べていることは知っていました。だから、私もそれに近いことに力を注ぎました。今日の箇所で、それはあなたの熱い思いでもあると知り、うれしくなりました。私の努力は御心に添っていたことと知ることができ感謝です。
  • 今日はあなたの熱い思いについて、ブログに書きたいと思いました。伝道が困難な時代ですが、伝道の深い意味を知ることは大切なことだと思います。深い意味を知れば祈りも深くなり、伝道の道が拓けるかもしれません。
☆与えられた導き
  • 神の抱く熱い思いについてブログに書く