マタイ福音書 6章19~21節 神の栄光を現す

2020年12月12日

(内容)

  • 地上に富を積まず、天に富を積みなさい。あなたの富のあるところにあなたの心もある。

(黙想)

  • 心が地上(この世)に向いているとき、心は富、名誉、権力、楽しみ、その他、地上にあるものを求める。心を天に向け、富を天に積むようにとのイエスの教え。
  • 心を天に向ける時、何を求めるのだろうか。主の祈りで言えば、御心が地でも行われるようにとあるので、御心を行うことを指していると言える。また御名が崇めること、御国の到来に仕えることなどがある。あるいは、神を愛し、隣人を愛するという愛の行為なども点に宝を積むことになる。
  • 山上の説教は、イエスを信じる者たち、つまりイエスの弟子たちに対する教えである。弟子たちがいかに生きるかを教えている。そこで大事なのは弟子の心である。弟子の心があれば弟子としての振る舞いも生まれてくる。弟子の心は、天に宝を積む心である。それは神の国と神の義を求める心でもある。
  • この心は、神の心を第一に大切にする心である。信仰とは神との交わりに生きることであり、交わりに生きる時、相手の心を重んじ、相手を重んじる。天に富を積む心は、神の心を大切にする心である。
    神の教えを守るとは、私たちの心を神の心に向けることであり、私たちの心が神のみ心に向くには、神の教えに従うようになる。山上の説教でイエスは色々な教えを説いている。それらの教えに従うことは大事だが、教えの背後にある神の御心を理解することも大切だ。そして神の御心を大切にする心を育てていくことが大切となる。
  • この箇所のイエスの教えは、神の御心を大切にするようにとの基本的な教えといえる。そして私たちの心は、地上的なこと、この世的なことに関心を持ち、自己中心的になる傾向がある。

(聖書に聞く)

☆神が私たちに求める生き方
  • (教え)心は、自分が大切と思うものへ向いている。
  • (教え)神の御心を大切にすることが信仰者である。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、信仰者である私の心がどこを向いているのかを問われました。聖書を読み、あなたの御心を大切にして歩んできたつもりです。そんな私にとって最近思わせられることは、神さまの栄光を求めること、神さまの栄光を現すような生き方をすることです。神の栄光を現す生き方、具体的にどのように生きたらいいのか。その生き方をしたいと願います。自らの生き方として追求したいです。あなたの導きを祈るものです。
  • 父なる神よ、あなたの栄光を現す歩みを教えてください。導いてください。
☆与えられた導き
  • 栄光を現す者となるように導きを祈る。