ヨハネ福音書 19章38~42節

2020年4月9日

(内容)

  • アリマタヤ出身のヨセフがイエスの遺体の引き取りをピラトに願い出て、引き取った。そしてニコデモと共にイエスを墓に葬った。

(黙想)

  • ヨセフはユダヤ人を恐れ、イエスの弟子であることを隠していたとある。かつてニコデモがイエスを訪ねたのは夜であった。つまり人目をはばかった。ヨセフもニコデモも、イエスの弟子であること、イエスの関心があることを明らかにしなかった。ユダヤ人を恐れたのである。
  • しかし十字架上で死なれたイエスの遺体を引き取り葬るためには、ピラトに願い出なければならない。ヨセフはイエスの遺体の引き取りを頼まれたのかも知れない。あるいは自分以外にピラトに願い出る人はいないと考えたのかも知れない。いずれにしろ、ヨセフはイエスとの関わりを公にしたと言える。今の言葉で言えばカミングアウトしたことになる。
  • もし今自分が願い出なければ、ヨセフにとってイエスとの関わりはないままになってしまう。自分の心の中だけでイエスを信じたが、その信仰を行いには現さなかったことになる。イエスから「わたしはあなたのことを知らない」と言われても仕方がない。
  • 信仰者は、イエスとの関わりを積極的に表現していくことが大切なのではないか。イエスは「恐れるな」と語りかけるお方である。恐れることなく、信仰者としての証しをしていきたい。

(聖書に聞く)

☆神が私たちに求める生き方
  • <模範・勧め>ヨセフ、ニコデモはイエスと関わって生きることを明らかにした。カミングアウトした。良い模範であり、私たちもイエスとの関わりを行いで表現していきたい。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、今日も聖書を読むことができ感謝します。人を恐れイエス様との関わりを公にしなかったヨセフでしたが、イエス様の遺体の引き取りを願い出ました。イエス様を信じるとは、イエス様との関わりに生きることですね。人それぞれの関わり方があると思います。
  • 私は牧師の働きから退きました。隠退牧師と言われます。しかし私は引退牧師と名乗りたいと思っています。「隠退」というと、すべての働きから退くような印象を持ちます。教会に仕える働きからは隠退しましたが、キリストを宣べ伝える働きからは隠れたくありません。生涯にわたる使命と受けとめたいと思っています。
  • 今はインターネットの時代。インターネットを通して情報の発信ができます。インターネットを通しての発信をこれからも続けていきたいと思います。聖書に「得られないのは求めないからだ」との言葉があります。神さま、私を励ましてください。応援するよ、とのしるしを見せてください。
  • またインターネットを通して福音を伝える働きを続ける思いをあなたに語り、あなたからの励ましを得たいと思います。今日はあなたへの祈りの時を持ちます。導いてください。
☆与えられた導き
  • 神さまの応援を求める祈りをする。