ヨハネ福音書 14章22~24節

2020年2月14日

(内容)

  • イエスを愛する者は、イエスの言葉を守る。その人は父に愛され、父とイエスはその人のところへ行き、一緒に住む。

(黙想)

  • イエスを愛する者はイエスの言葉を守る。そこには「守らなければならない」との動機はないと思う。イエスを愛すれば、必然的に、自然にイエスの言葉を守るのである。イエスを愛していないと、信仰者はイエスの言葉を守らなければならないとの思いを抱くかもしれない。私たちはイエスを愛することなんて考えないかも知れない。イエスを愛するってどういうことなのか。
  • 問題はイエスを愛すること。我々の罪にために死んでくださったイエス。自分の命を犠牲にしてくださった、それは愛から出たこと。我々への愛があり、我々は愛されている。だから我々もイエスを愛するという理屈は間違っていない。しかし愛するとはどういうことか。何か特別な感情が伴うのか。
  • 僕はかつて神を愛するとはどういうことかを考えた。ヨハネの手紙には、神を愛するとは神の掟を守ることと書かれている。神に対して特別な感情を抱くことではないと知った。愛するとは、相手の心を大切にすること、それゆえ、神を愛するとは神の御心を大切にすること、イエスを愛するとはイエスの心を大切にすること、それが僕の結論。妻を愛するとは、妻の心を大切にすること。「好き」と「愛する」は違う。
  • 僕はある時、罪とは神の御心を大切にしないことと気づかされ、その自分の罪を知り、神の御心を大切にするようになった。そして神を愛するようになったと思っている。イエスを愛するようになったと思っている。
  • 罪とは悪しきことを行うことというより、神に向かう態度、神に向かう心のあり様だと僕は考えている。このことに気づかされたのは、聖霊の導きと信じている。
  • 23節の言葉が心に残る。イエスと父なる神は、イエスを愛する人のところへ行き、一緒に住むという。これはどういうことか。17節には、真理の霊は、信じる者の内にいるとある。23節を合わせて考えれば、父・子・聖霊なる神、三位一体の神が、私たちのうちにおられることが語られている。
  • これはどういうことか。以前にも考えたことがあるが結論は出なかった。今回これを読みながら、また思いめぐらした。そして得た解釈。これは結局、私たちの心と神の御心が一つになることを意味しているのではないか。私たちが神の御心に近づき、一つになろうとする。つまり神を愛する。すると神が近づいてくださる。
  • 23節、24節に、「言葉」が繰り返されて使われている。神の言葉が私たちのうちに宿ることを意味するのではないか。神の言葉を神さまが私たちのうちに宿らせてくださる。その結果、私たちが神の言葉によって立ち、生きるようになることを意味するのではないか。
  • キリスト者なら、自分は御言葉によって生きているというだろう。一人一人がイエスを愛していけばいい。大事なのは、自分がイエスを愛し、イエスを心に迎え、その言葉を重んじていくこと。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • (御父)イエスを愛する者を愛してくださる。御子と共にその人のところへ来て下さり、一緒に住んでくださる。
  • (御子)イエスを愛する者のところへ、父なる神と共に来て下さり、一緒に住んでくださる。
☆神が私たちに求める生き方
  • (勧め)御子を愛し、御子の言葉を守ること。
  • (約束)御子を愛するとき、父と御子が、私のもとに来て下さり、一緒に住んでくださる。
  • (勧め)心を開いて、父なる神と、御子イエスを迎えること。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、今日の聖書は、?と思う箇所でしたが、今日は自分なりに解釈できたことを感謝します。私はあなたの御心に向き合わない罪を知らされ、あなたの御心を重んじることを教えられ、そのように努力する人へと変えられたことを感謝しています。あなたを愛する者へと変えられたことを感謝しています。
  • そして今日の聖書で、あなたとイエス様が私のもとに来て下さり、一緒に住んでくださるとの約束を与えられました。これは神秘的な経験をさすのではなく、あなたのみ言葉が、私の心に深く宿ることと理解します。それゆえ、御言葉によって生きる者とされます。私がこのようにデボーションをして聖書に深く親しむようになったのも、まさにあなたとイエス様が共に私の内にいてくださるからであると信じます。御言葉によって生きる者、御言葉に立って生きる者とされたことを本当に感謝します。
  • 今日は、23節の言葉を私なりに解釈し、「言葉」として、あなたが、そして御子イエスさまが私のうちにおられることを教えられたことを感謝します。イエス様はあなたの「言」が人となられた方です。イエス様を迎える、それはあなたのみ言葉を迎えることですね。今日は、あなたのみ言葉によって生かされていることを感謝し、御言葉をうたった賛美をささげたいと思いました。
☆与えられた導き
  • 以下の二曲を賛美する。
    ・Thy Word
    ・いのちの御言葉(讃美歌501)