ルカ福音書 12章41~48節

2018年9月8日

(内容)

  • 主人が留守中に、家のことを任された忠実で賢い管理人は誰かをめぐるイエス様の教えです。

(黙想)

  • マタイ福音書では、このたとえは、イエス様の再臨に備えるたとえとして教えられています。ルカ福音書においては一般的な教えのように思えます。主人がいようといまいと主人の思いを知って、僕(しもべ)が主人に忠実に振る舞うことの大切さが教えられています。

(聖書の教え)

☆神さまが私たちに求める生き方
  • (教え)47節。僕(しもべ)にとって大切なことは主人の思いを知り、それに応えることです。
  • (教え)48節。多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、更に多く要求される。
  • マタイ福音書のタラントのたとえの教えを思い出します。多くのタラント(能力、才能)を与えられた者ほど多く、もうけいています。私たちは自分と他者を比較し、能力の大小を比較して、優越感に浸ったり劣等感に陥ったりします。多く与えられた者は多く要求されることを知るとき、比較が無意味なことを知ります。多く与えられた人は多くの責任を負うのです。その重さを思うとき、うらやむ気持ちは消えます。自分に与えられた賜物にふさわしく生きればよいのです。逆に自分が多く任されているからといって優越感に浸る必要もありません。その時は、多く任されている責任を果たしているのか、自己吟味をすることが大切です。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父、かつて自分は自分の能力の小ささに劣等感を覚えたことがあります。しかし、私は私であること、タラントを多く与えられた人は多くの責任を果たすべきことを知り、その大変さを思うとき、うらやむ必要はないことを知りました。自分は自分らしくあなたから与えられた務めを果たせば良いことを知り、平安な心であなたに仕えることができました。そして今も同じ気持ちです。感謝です。
  • 今日の聖書で「主人の思いを知る」とあります。あなたの御心を知って忠実に務めを果たすことの大切さが教えられます。「あなたの御心」で思い出す聖書の言葉があります。テモテの手紙一の言葉です。「神は、すべての人々が救われて真理を知るようになることを望んでおられます」(2:4)。私たちが福音を宣べ伝える根拠となる聖句です。福音宣教のために、今、ここで、あなたは私に何を期待されるのか、というあなたのみ心があります。そして私の具体的な生活の中で、私に対するあなたのみ心もあります。
  • 昨日、ある方から手紙をいただきました。今年の二月に私の出した手紙に対する返事です。求道中の方に対する手紙です。あなたのみ心により、この、返事の手紙が届いたとするなら、どのような返事を出すのがよいのかと考えます。・・・私の手紙を受けとめてくださったことの感謝を伝えればよいかと思います。近況と、感謝の気持ちを添えて返事としたいと思います。
  • 今の私に対するあなたのみ心って何なのでしょうか。今、あなたのみ心として行っていること以外に、何か新しいものがあるのでしょうか。あるいは予定されていることに対する準備をしなさいということなのでしょうか。予定表を見たら、準備に取りかからなければならないことがあります。ある会での説教、ささやかな講演、二つのことが月に予定されています。両方とも隠退して牧師に与えられた務めと受けとめています。あなたから与えられた務めとして、具体的に準備をすることとします。
☆与えられた導き
  • 昨日来た手紙に返事を出す。
  • 10月に予定されている説教と講演の準備に取りかかる