ルカ福音書 17章11~19節

2018年11月15日

(内容)

  • 重い皮膚病を患っている10人の人がイエス様に向かって「憐れんでください」と叫んだ。イエス様が、祭司のところへ行くように命じ、彼らが行くと、途中で彼らはいやされた。しかしイエス様のもとに戻ってきたのはたった一人だった。

(黙想)

  • イエス様は憐れんでくださいとイエス様に求め、イエス様が癒やしを与えた人たちが戻ってくることを予想していた。少なくとも感謝を表すために戻ってくると予想しておられた。
  • 10人みなが清くされた(いやされた)のに一人しか戻ってこなかったことにイエス様は予想を裏切られた思いを抱かれたように思える。憐れみを乞い、いやしを求め、いやされたのだから、全員戻ってきて感謝は述べてもよいはずだ。しかし戻ってきたのはたった一人。ほかの9人はいやされたのを知ったとき、イエス様のもとに戻ろうとはしなかった。感謝の思いを伝えようとは思わなかった。彼らはイエス様を利用したに過ぎない。
  • 戻ってきたのはサマリア人であった。彼は神を賛美しながら戻ってきた。イエス様のもとに来て、ひれ伏して感謝をしている。心からの感謝であることが分かる。イエス様は彼に「行きなさい」と命じる。新しい生活を始めるように促す。
  • その時イエス様は、「あなたの信仰があなたを救った」と語る。これはどういうことなのか。

◎「あなたの信仰があなたを救った」。イエス様は何回か、この台詞を語っている。

  • ルカ18章35節以下。イエス様がエリコの町に近づいたとき、物乞いをしていた盲人が、イエス様に向かって「わたしを憐れんでください」と叫んだ。いや叫び続けた。イエスは盲人に「何をしてほしいのか」と尋ねる。「目が見えるようになりたいのです」。するとイエス様は「見えるようになれ。あなたの信仰があなたを救った」と言われた。そして見えるようになった。
  • 7章36節以下。イエス様がファリサイ派の人に食事に招かれた。その家の中にいるとき、罪深いとされる女がイエス様のもとに来て、涙でイエス様の足をぬらし、髪の毛で拭き、香油を塗った。この女性がイエス様に示した愛を見て、「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」と言われた。
  • 8章40節以下。長年出血が止まらずに苦しんでいた女性が、イエス様の服に触りさえすれば治ると信じて、イエス様に触れ、いやされた。その時イエス様は彼女に「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。」と言われた。
  • これらの例を見ると、「あなたの信仰があなたを救った」とは、イエス様に憐れみを乞い、イエス様に助けを求める切なる思い、イエス様に対する信仰が、あなたを癒やしたと語っているように見える。重い皮膚病を患っている人も、イエス様に「憐れみ」を求めている。イエス様に憐れみを求める、これはイエス様を信じる信仰の表れである。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • (御子)14節。イエス様は憐れみ深い方である。ご自分に憐れみを乞う人の求めに答えられる方である。
☆神が私たちに求める生き方
  • (勧め)15節。いやされたサマリア人は大声で神を賛美していた。神さまから恵みをいただいたとき、神さまを賛美したいと思う。感謝は自分の気持ちを伝えることであるが、賛美は、神さまをほめたたえることである。賛美がでないことは、たとい神を信じていたとしても。結局、自分しか見て生きていないことになる。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神様、イエス様は、憐れみ深い方です。必死にイエス様に憐れみを求める人にイエス様は答えてくださいます。憐れみを求める心を、イエス様に対する信仰と見てくださり、その信仰を祝福してくださいます。感謝します。私も主イエスの憐れみにすがって助けて欲しいことがあります。今日の聖書に励まされて祈ります。それは妹のことです。難病を患い辛いを思いをしています。自分の気持ちを自分で口に出すことができません。イエス様は盲人の目を開く方ですから、妹の口を開くこともできると信じ、イエス様の憐れみにすがります。
☆与えられた導き
  • 妹のためにイエス様の憐れみにすがる。