ローマ 6章9~10節 罪に対して死ぬ
2023年8月19日
(内容)
- キリストは死者の中から復活した。罪に対して死に、神に対して生きている。
(黙想)
- 6章1~11節は何を語っているのか。この箇所は、罪に対して死んだ私たちが罪の中に生きることができないことをパウロは論証する箇所である。
- ここには二つのことが語られている。私たちキリスト者はキリストに結びついていること。今ひとつはキリストは罪に対して死んだこと。
- 2節で、私たちは罪に対して死んだことが告げられる。
- 5章との関連で言えば、キリスト者は罪の支配から、恵みの支配の中へと移った。もはや罪の支配下にはいない。このことが罪に対して死んだということである。大事なことは、キリスト者は恵みの支配の中にいることである。
- 3節で、私たちはバプテスマを授けられたことが語られる。そのバプテスマはキリストの中に、キリストの死の中に入るバプテスマと言われる。このバプテスマの結果、私たちはキリストに結ばれた者となる。4~5,8節では、キリストに結ばれるとは、キリストの死と復活が、私たちの出来事でもあることが語られる。
- 7~8節で、キリストに結ばれたことがもたらすことが語られる。私たちにとって死ぬとは、古い人が死ぬことであった。それは罪に支配された体が無力化されるためである。その結果、私たちは罪から解放されることになると告げられる。
- 9節で、キリストは死者の中から復活し、もはや死ぬことがなく、死はキリストを支配しない。そして10節では、キリストは罪に対して死なれたと告げられる。
- キリストは人となり、この世に来られた。キリストは罪が支配する世に来られた。そして復活し、神のもとに帰られた。キリストが罪に対して死なれたとは、もはや罪が支配する場にはいないことを告げる。キリストは神のもとに行かれた。それは言い換えると、キリストに結ばれた信仰者が、罪に対して死んで、罪の支配のもとを去り、恵みの支配の下に移ったことを告げる。
- キリストが死んで復活したように、私たちキリスト者は、罪の支配を離れ、恵みの支配へ移る。キリストは死んで今は神のもとで、神と共に生きている。私たちも神と共に、キリストと共に、恵みの支配下に生きる。
(聖書に聞く)
☆神はいかなる方か
- <御子>御子は罪に対して死んだ。死はキリストを支配しない。そしてキリストは神と共にある。
☆神が私たちに求める生き方
- <教え>私たちはキリストと共に死に、私たちは罪の支配下にはいない。キリストが神のもとにおられるように、私たちは神の恵みの支配下にいる。
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神さま、この箇所は、キリストの死と復活が私たちにもたらす意義を語っています。罪に対して死ぬことについて、私の理解が十分でなかったことを知りました。それゆえにこの箇所の理解が進みませんでした。罪に対して死ぬとは、罪の支配下から出ることです。このことは理解できていました。しかし罪の支配下から出て、恵みの支配下に移ることの理解が不十分でした。これは5章の12節以下で語られていることでした。
- この箇所が理解できたかな、との思いが与えられ感謝です。でもまだ理解ができはじめたところであり、理解を深めることは大切です。さらに学びを深めたいと思うので、導いてください。まずは学びの確認の意味を込めて、ロイドジョンズの、この箇所の解釈を読み直したいと思います。
☆与えられた導き
- ロイドジョンズの解説を読み直す。