マルコ福音書13章14~23節 苦難の到来
2022年10月24日
(内容)
- 主の再臨の前に訪れる苦難が語られる。
(黙想)
- 憎むべき破壊者が立ってはならないところに立つのを見たら、とある。苦難の始まりである。立ってはならない所。それは神殿、神の臨在する場所である。そこに神殿破壊者が立つ。神を冒とくする者が、聖なる場所に立つのである。以下に書かれいていることは、この破壊者が引き起こすこととは思えない。破壊者が立つのは、苦難の始まりをもたらすしるしかも知れない。神に反対するものが出現し、苦難の時が始まる。
- 再臨の前に大変な苦難が訪れることが語られる。それは天地創造の時から今までに起きたことがないほどのものであり、また今後も起きることがないほどの苦難とされる。これは人為的な苦難というより、自然的な苦難といえる。地球温暖化のように人間が原因している可能性はあるが、自然現象としての災難、そして苦難に思える。
- 山に逃げなさい、畑にいる者は家に帰ってはいけない。屋上にいる者は下に降りてはいけない、身重の女と乳飲み子を持つ女は不幸だ、しかも冬に起こらないように祈りなさいという言葉で思い起こすのは津波である。パレスチナで津波という災難が知られていたのかどうかわからない。日本人としては、地震の結果起きる津波を思い起こす。命を守るためには、それに徹しなければならない。
- 人間の想像を超えるような自然災害が前代未聞の苦難として起きることが語られる。その苦難は長く続く可能性があり、長く続けば救われる人はいないという。しかし主は、ご自分のものとして選んだ人たちのために、苦難の期間を短くしてくださる。ノアの洪水を思い起こす。ノア家族は救われた。
- またこのような苦難の時、救いを求める人がいるので、偽メシアが登場するので気をつけるべきことも主イエスは語られた。偽メシアはしるしや不思議な業を行うという。人々は惑わされる可能性が大きい。
- 主イエスは、「一切のことを前もって言っておく」と語る。無視できない大切な言葉である。
- 今日、人間が生きている環境に問題が起きている。たとえば気温が高くなっている。自然が少しずつ変化している。百年単位で見れば、人間が生きる環境は、大きな変化を遂げ、生きにくい状況が生まれることが予測されている。
- 主イエスは語りながらどんな光景を見ていたのか。世の終わりが来るのだから、何が起きても不思議ではない。自分が生きている間には来ないで欲しいと思う。でも大切なことは、信仰を生きぬくことと考える。小事に忠実な者は大事にも忠実であるというが、平時においても信仰に忠実ではない者は、大いなる苦難の時は、慌てふためくだけであろう。
- 主イエスは、「一切のことを前もって言っておく」と語る。無視できない大切な言葉である。忠実に信仰者として生きるべきことを教えられる。
(聖書に聞く)
☆神はいかなる方か
- <御子>一切の事を前もって言っておくと厳粛に語られる方。
☆神が私たちに求める生き方
- <勧め>イエスが厳粛に語られた事を受けとめる事が大切である。
- <警告>偽メシアに惑わされないこと。
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神さま、今日も聖書を思いめぐらすことができ感謝です。神を冒とくする者が神殿に立ったのをきっかけに前代未聞の苦難が発生すること、誰一人救われないような苦難が訪れることを主イエスは語られました。主イエスは「一切の事を前もって言っておく」と語られました。
- 現代人にとって、このような終末に起きるとされることを告げられても絵空事に響く面があります。人間の空想に思えてしまう面があります。バカバカしいと信仰を持たない人は言うに違いありません。しかしわたしは信仰者です。主イエスが厳粛に語られた事を受けとめます。主イエスが厳粛に語られたことを、自分が信じられるか否かで判断し、主が語られた事を受けとめるか否かを決めるのは間違いのように思います。私は自分が信じられなくとも、主が厳粛に語られたことを受けとめます。
- 苦難の時、偽メシアが登場し、人々を惑わすとあります。しるしや不思議な業を行うとありますから、多くの人は惑わされるでしょう。だから惑わされない者になりたいと思います。そのためになすことはただ一つ、御言葉に親しみ、信仰にしっかり立つことです。礼拝を大切にし、聖書を読み、キリスト教の教理にも親しむことです。
今日もロイドジョンズ牧師のロマ書の説教を読み、学ぶこととします。
☆与えられた導き
- ロマ書を学ぶ。