第一コリント 2章6~16節(1)
2020年9月8日
(内容)
- パウロは信仰に成熟した人の間では、神の知恵を語ると言う。それは世界の始まる前に神が定めたものであり、信じる者に栄光を与えるというものである。
(黙想)
- パウロのもとに、コリント教会には仲違いがあるとの知らせが届いた。これに対して、心を一つにしなさいとの勧めをした後、パウロはキリストの十字架に言及する。それはコリント教会の人たちが心を一つにするためと考えられる。
- パウロは信仰者には未熟な人と成熟した人がいることを語る。そしてキリストを信じることがどういうことであるかを語り、教会の中に一致をもたらそうとしているように思える。この段落から信仰に成熟した人について言及する。
- 14~15節では「自然の人」と「霊の人」について言及する。そして神が世界の始まる前から定めておかれた「こと」についても言及する。これらを知ることによって信仰者としての歩みが変わり、教会の一致につながるとパウロは考えているのだろう。
- まずここでは信仰に成熟した人に言及する。信仰に成熟した人とはどのような人たちを言うのか。神秘としての神の知恵を語る人たちであり、聞く人たちである。神の知恵、それは人間の思いを越えたものである。この神の知恵に対して心を開ける人が、信仰に成熟した人である。
- キリストの十字架はこの神の知恵の中心、中核である。パウロはロマ書の3章で人は罪を犯して神の栄光を受けられなくなったと書く。キリスト・イエスによる贖いを通して、人は恵みによって義とされる。人は神の子としての歩みを始め、神に似せて造られた者としての栄光を身に帯びるようになっていく。
(聖書に聞く)
☆神はいかなる方
- <御父>父なる神は、世界の始まる前に定めた計画がある。人間の思いを越えたものである。それを神の知恵という。
☆神が私たちに求める生き方
- <教え>神の知恵を語るのが信仰に成熟した人である。神の知恵に心を開く人が信仰に成熟した人である。
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神さま、今日も聖書を読むことができ感謝します。今日は神秘としての神に知恵について聞きました。神の知恵について語り合うのが信仰に成熟した人であることを教えられました。
- 世界を造る前にあなたには定められたことがありました。世の初めにあなたは計画を持たれました。その計画の中心はキリストの十字架です。この計画を少しずつ知る中で、この計画に完成があること、それは終末における完成であることを知るようになり、終末を信じる心が確かにされてきたことを思い、感謝します。
- 今日のこの聖書を読み、以前からも思っていましたが、あなたが世の初めに定めておられた計画を聖書からまとめてみたいと思いました。研究課題として取り組みたいと思います。
- また信仰に成熟した人とはどのような人を言うのか、これについてはブログに書いてみたいと思いました。
☆与えられた導き
- 世の初めに神が定められた計画をまとめる
- 信仰に成熟した人についてブログに書く。