ルカ福音書 4章16~21節
2018年4月4日
(内容)
- イエス様はご自分が何をするために主なる神に遣わされたのかを語ります。イエス様は人々に解放・回復・自由を与えるために来られました。
(聖書に聞く)
☆神はいかなる方か
- (御父)18節。イエス様を遣わした方。
- (御子)18節。御子は、捕らわれている人に解放を、見えない者に視力の回復を告げ、圧迫されている人を自由にする方。
- (御子)19節。解放・回復・自由という神の恵みの福音が現実となる時が始まったことを告げる方。
☆神が求める私たちの生き方
- (勧め)21節。主イエスは、「この聖書の言葉は今日、あなたがたが耳にした時、実現した」と言われました。私たちは解放、回復、自由という福音を信じ、この恵みを与えられ、この救いの恵みを証しし、宣べ伝えることが大切となります。
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神さま、主イエスは何のためにこの世界においでになられたのでしょうか。主イエスは貧しい者に福音を宣べ伝えます。その福音は解放、回復、自由という点に特徴があります。ルカはこの福音書だけでなく、使徒言行録を書きました。使徒言行録の26章で、使徒パウロが自分の回心を語ります。パウロに出会った主イエスは、彼に語ります。
- 「わたしは、あなたをこの民と異邦人の中から救い出し、彼らのもとに遣わす。それは、彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち帰らせ、こうして彼らがわたしへの信仰によって、罪の赦しを得、聖なる者とされた人々と共に恵みの分け前にあずかるようになるためである」。
- 人々の目を開き、闇から光に、サタンの支配から神の支配の下へ立ち帰らせるのがパウロの使命でした。ここでも福音は、解放と自由です。闇つまりサタンの支配からの解放と、光、つまり神のもとで生きる自由です。この解放と自由をパウロは宣べ伝えます。そのために彼は主イエスから使徒となるように召されました。
- 天の父、わたしが常々思ってきたことの一つに、教会の講壇から語られる福音がキリストの十字架の死による贖いに限定され、解放・回復・自由という救いが語られることが少ないことがあります。
- 昨年度、いくつかの教会の説教奉仕をしました。礼拝の司式をしている長老の方たちの祈りを聞いていると罪の赦しを感謝する祈りはいつもささげられていますが、それを聞いていると私たちは今なお罪の支配下におかれている、と感じてしまうのです。
- クリスチャンになって自分が罪人であることを知らされ、罪の赦しを受けるにしても、罪の奴隷、罪の支配下にあるような人生を送らねばならないなら、クリスチャンなんかになりたくない、そう思わせても仕方がない祈りになっていると感じるのです。
- 罪と戦い勝利した喜びが聞こえてきません。わたしが所属している教団の多くの教会がこのような現実にあることを思う時、これは深刻な事態だと私は考えます。そして私は引退した牧師です。私に何ができるのでしょうか。
- 天の父、あなたはわたしに2018年度、無牧の教会の礼拝応援の機会を与えてくださいました。月2回ですが、福音を伝える機会を与えられ感謝します。その私が今日の聖書の箇所を読みました。ということは、私も主イエスと同じように、解放、回復、自由という福音を語るようにあなたから導きをいただいたと受けとめます。今年度なす説教の方向性を示してくださり、感謝します。そこで今日の聖書箇所を4月22日の説教箇所といたします。
☆与えられた導き
- 4月22日の説教箇所を今日のルカ福音書の箇所とし、讃美歌を決める。
- 示された方向性に基づき、説教計画を立てる。
☆当面の説教計画
1.罪とは何か
- 創世記3:1~14
- ルカ 15:11~32
- マルコ 14:43~50、66~72
2.信仰者は新しく生まれた存在
- ヨハネ3:1~15
- コリントⅡ 5:16~21
- テトス 3:1~5
以上、6回分の説教計画