マルコ福音書 14章22~26節 契約の血

2022年12月2日

(内容)

  • イエスは弟子と共に過越の食事をしているとき、パンを裂いて弟子たちに渡し、「これはわたしの体である」と語られた。さらに杯に入ったぶどう酒を共に飲み、「これは多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である」と言われた。

(黙想)

  • 出エジプト記に過越の食事のことが書かれている。そこでは小羊を屠り、その血を家の鴨居に塗ることが指示されている。その夜、神の使いが鴨居を見て、血が塗られている家は通り過ごし、血が塗られていない家では最初に生まれた者が死んでいる。小羊の血は、イスラエルの民を災いから救った。
  • イエスはぶどう酒を「わたしの血」と呼ぶ。それは「多くの人のために流される血」であるという。さらにその血は契約の血であるともいう。
  • エジプトから解放されたイスラエルの民はシナイ山の麓で神と契約を結んだ。その時、契約の血が流された。血は契約を成立させる。
  • 主イエスの血をもって成立する契約とは何か。それはシナイ山の麓で神とイスラエルの民が結んだ契約と基本は同じであると考える。つまり神が民の神となり、民が神の民となるという契約である。神と信じる者の間の契約、交わりに生きるとの契約である。
  • 「わたしはあなたの神となる、あなたはわたしを信じる者として、わたしとの交わりに生きよ」との神の仰せを私は聞き、分かりましたと答え、神と私の間の契約は成立する。この契約はイエスの血により成立する。神に罪を赦され、神との交わりに迎えられる。信仰とは神との交わりに生きること。これは徹底されるべき教えである。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • <御子>御子は十字架の上で血を流し、その血によって神と民との間に契約が結ばれる。
☆神が私たちに求める生き方
  • <教え>イエスの血を通して、契約が結ばれる。イエスを信じる者は、神と契約を結ぶ者である。神との交わりに生きることを約束する者である。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、今日はあらためて主イエスを信じ、あなたとの交わりに生きる者とされたことを確認しました。信仰とは、あなたとの交わりに生きる者であり、あなたと私の間にはコミュニケーションがなされます。これが大切ですね。
  • 聖書を読み、あなたの御心を知り、祈りを通して、私の思いをあなたに伝えます。あなたのみ心に従って歩み、あなたに喜ばれる者となります。わたしの様々な思いをあなたに伝えます。こうしてあなたとの交わりに歩みます。
  • わが身を振り返り、自分の気持ちをもっとあなたに伝えた方が良いのかも知れないと思います。わたしは頭で生きて、自分の気持ちを抑えるような面があります。今日は、自分の気持ちを探り、あなたに伝える祈りをしたいと思います。
☆与えられた導き
  • 自分の気持ちを神に伝える祈りをする