列王記下 16章

2017年10月12日

(内容)

  • ユダの王アハズヤは父祖ダビデと異なり、自分の神、主の目にかなう正しいことを行いませんでした。イスラエルの王たちの道を歩みました。アハズヤが王となった時代、アッシリア帝国が支配地域を拡大すべく、西方に進出してきました。アラムとイスラエルは協力してアッシリアに対抗しようとしていましたが、この両国は、ユダに戦いを仕掛けました。それは、アッシリアに対抗するための同盟にユダが参加を拒んだからです。アハズヤはアッシリアに助けを求めました。そしてアッシリアの支配下に身を置くことにしました。アッシリアに迎合するために、エルサレムの神殿に異教の祭壇を築きました。

(黙想)

  • アッシリア帝国が勢力を西に伸ばそうとするとき、ユダは世界史の巻き込まれました。大国アッシリアが侵略してくるので、どう対処するかです。弱小国家が大国に抵抗することはできません。アラムとイスラエルは同盟を結び、アッシリアに対抗しましたが、アラムの王は殺されました。イスラエルもまもなく滅亡します。
  • アハズヤは、アッシリアの強さを知り、抵抗するより、アッシリアの軍門に降ることを選び、神殿や王宮にある宝を貢ぎました。それだけではなく、エルサレム神殿に異教の祭壇を築きました。それはアッシリア人の崇める神を礼拝する祭壇と思われます。主なる神の目には、ひどい堕落です。アハズヤはもともと主に背を向けるような歩みをしていたので、異教の祭壇を築くことに抵抗は感じなかったかもしれません。
  • 弱小国家が大国の侵略にどう対応するのか、難題です。抵抗するか、服従するか。神に助けを求めたとして、本当の助けが来るのか、アハズヤは、神の助けを求めるよりも、生き残るために、アッシリアに服する道を選んだと思われます。それは屈辱ですが、しかたのないと考えたのだと思います。
  • 神に信頼するか、現実的と思える妥協をするのか。悩ましい問題です。私たちの生活においても信仰を貫くか、それとも妥協するのか、決断を迫られるときがあります。アハズヤはアッシリアへの屈服の道を選びました。現実的な妥協です。そしていったん妥協を行うと、次々に妥協しなければならなくなります。エルサレム神殿に異教の祭壇を築くのです。主なる神に対する侮辱です。
  • 信仰を持つなら、徹底して主に信頼する道を選びたいと思います。先行きが不透明であろうとも、主なる神にゆだねる道を歩みたい。妥協すれば、心の中には後ろめたい気持ち、あるいは自分を責める思いが湧いてくるものです。

(聖書に聞く)

☆神が望まれる私たちの生き方
  • (勧め)何が起きても、神さまに信頼すること。
  • (警告)主に信頼しない歩みをするとき、次々に妥協の道を強いられ堕落していく可能性があること。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、アハズヤ王は、あなたに従う道を選びませんでした。隣国からの攻撃に遭い、強大なアッシリア帝国に屈し、神殿に異教の祭壇を築くなど、信仰を持つ人から見ると、堕落の一途を辿っているように見えます。弱小な国家の王が、強大な帝国の侵略にどう対処するのか、難しい問題です。抵抗か屈服か、二択しかないとしても、神さまのみ心はどこにあるのかを祈り求めてよかったと思います。アハズヤは、あなたに背を向けるような歩みをした人ですから、あなたに心を向ける考えは持たなかったのだと思います。
  • 私もかつて、判断に迷う事態に何回か直面しました。逃げなくてよかったとの思いがありますし、あなたが何とかしてくださると信じて歩めたことを感謝します。しかしあの当時、試練の中で聖書を読み、あなたの導きを得ることは知りませんでした。ただ「助けてください」「導いてください」と祈るだけでした。今、こうして聖書を読み、あなたの導きを求めて歩むことができることは本当に幸いであることを思います。この幸いを知らない信仰者が少なくないことを思います。聖書によってあなたの導きを受け取って生きる幸いを伝えたいと思います。新しいサイトを準備していますが、新しいサイトを作る目的について、頭の中で思いめぐらしていましたが、それを文章化して、サイトに反映させたいと思いました。
  • またアハズヤの子、ヒゼキヤもアッシリアの侵略に悩まされましたが、彼には預言者イザヤがいました。イザヤに励まされ、ヒゼキヤは信仰に立ち、神さまの助けに信頼しました。アハズヤにも、よき導き手がいたら、主の目にかなう歩みをすることができたかもしれません。自分を励まし導いてくれる存在もありがたいものであると知りました。新しいサイトに共感してくれ、目的を共有できる仲間が与えられたらいいな、と思いました。このことについては、祈り続けていきたいと思いました。今日のデボーションを有難うございました。
☆与えられた導き
  • サイトの目的の文章を書く
  • 仲間が与えられるように祈る