フィリピの信徒への手紙 4章8~9節

2019年3月26日

(内容)

  • パウロは、すべて真実なこと、すべて気高いことなどを心に留め、パウロから学んだことを実行しなさいと命じています。

(聖書に聞く)

☆神が私たちに求める生き方
  • (命令)8節。パウロは、心に留めなさいと命じる。心に留めるべきことは、真実なこと、気高いこと、正しいこと、清いこと、愛すべきこと、名誉なこと、徳や称賛に値することなど。これらのことについては「すべて」とある。見逃してはいけないとの警告がある。
  • (命令)9節。パウロから学んだこと、パウロ自身から学んだことを実行しなさいと命じられている。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、パウロは大切な事柄について心を留めなさいと命じています。心に留める、それは私たちが何を見ているかということにつながります。これを読んで私は「真実なこと」に目を留めたいと思いました。
  • この世の中に見られる人間の不真実は、いやおうなく目につきます。企業の不祥事、政治家の発言、姿勢など不真実は目にあまり、批判の言葉が簡単に口から出てきます。しかしパウロは、真実に目を留めなさいと命じます。信仰の有無を問わず、真実に生きようとしている人たちがいます。その人々の生き様に目を留めなさいと教えられたような気がしました。先週の新聞の土曜日版で、ある在宅医の生き様が紹介されていて心に残りました。今日もある機関誌を読んで一人の牧師の生き方が心に留まりました。真実に生きている人の姿に目を留めたいと思いました。
  • 今日から一週間、真実に生きる人たちの姿に目を留めたいと思います。その結果を日記に書き留めたいと思いました。その真実に自分も倣いたいと思います。
☆与えられた導き
  • 一週間、新聞を丁寧に読み、真実に生きている人たちの姿に目を留めること。

(実践してみて)

  • 新聞で誠実に真剣に生きている人の姿を読むことができた。でもそれは「真実」とは違うような気がした。それは人々が真実な生き方をしていない、というのではない。人が誠実に正直に生きる、使命に生きる、真剣に生きる、愛に生きる、それは素晴らしいことである。でも「真実」は、人の生き方とは別のところにあるような気がした。
  • 真実は神にのみ属するのではないか。とすれば神の真実に応答することが人間の真実となる。神の真実に目を留め、応答することを大切にしたいと思う。