フィリピの信徒への手紙 4章2~7節
2019年3月15日
(内容)
主において同じ思いを抱くこと、二人の婦人を支えること、常に喜ぶことなどいくつかの勧めがなされている。
(黙想)
- パウロと共に福音のために戦った二人の婦人に対して、主において同じ思いを抱くように勧める。二人の間に意見の食い違いから何か争いや対立があることをパウロが知ってこの勧告を語っているのであろうか。教会に属していても、人は異なる意見を持つことがある。教会の会議で異なる意見がぶつかることがある。「主において同じ思いを持つ」とは、自分の意見は意見として、主のみ心がどこにあるかをお互いに探り求めることではないか。それが簡単に分かれば苦労はない。自分の意見が主のみ心にかなうと信じるなら、そのことを丁寧に説明することが必要となる。主のみ心の実現を求めることが大切となる。
- 真実の協力者。これが誰かわからないが、二人の婦人を支えるようにとの勧めがなされる。人は他者の支えを必要とする。私たちは互いに支え合う存在である。謙遜に他者の支えを受け入れることが必要だし、また必要なら他者を支えるべきである。
- 常に喜べとある。信仰者は、喜ばしきことが起きたから喜ぶというより、自分の状態を常に喜ぶ存在であることを思う。つまり神が共にいますことを信じ、そのことのゆえに喜ぶのである。信仰者は神との間に平和を得ているので(ローマ5:1)、いつも平安でおられる。そのことを喜ぶことができる。
- あなたがたの広い心がすべての人に知られるようにしなさいとの勧め。広い心を何らかの形で行動に表さなければ、伝わらない。「すべての人」とは、どの範囲を言うのか。教会にいるすべての人か。世界中の「すべての人」ということはない。教会にいるすべての人と理解するのがよいだろう。であれば、広い心をもって教会員と交わることが求められる。どんなふうにして広い心を表したらよいのだろう。
- 思い煩いに対して、人知を越える神の平和が約束されている。思い煩いを抱く時に何したら良いか忠告がなされ、神の平和が約束されている。
(聖書に聞く)
☆神はいかなる方か
- (約束)7節。神さまは私たちに人知を越える平和を与えてくださる方。
- (約束)5節。イエス様はすぐそばにいてくださる方。
☆神が私たちに求める生き方
- (勧め)2節。互いに主のいて同じ思いを抱くこと。
- (勧め)3節。福音のために仕えている婦人たちを支えること。
- (命令)4節。常に喜ぶこと。
- (命令)6節。どんなことでも思い煩ってはいけない。思い煩う代わりに、求めるものを神に打ち明けること。
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神さま、今日の聖書を読んで、福音のためにパウロと共に戦っている婦人たちを支えてあげなさいとの言葉が印象に残りました。昨日、私はT教会に仕えている一人の婦人に手紙を書きました。その方の信仰を励ますために。その方の信仰を支えるために。私はT教会の牧師ではないので、控えるべきなのかもしれませんが、教会によく仕える婦人の信仰を励ましたいとの思いを与えられたので、手紙を書きました。今日の聖書を読んで、手紙を出してもよいとのあなたの御心を受け取ることができたように思います。
また「あなたがたの広い心がすべての人に知られるようにしなさい」とありました。私は福音宣教者として、福音を伝えたいとの思いがあります。現代では、インターネットを利用してメッセージを伝えることができます。その試みを続けていますが、「すべての人に知られるようにしなさい」と、神さまから促しを受ける思いがします。何か工夫をしなさいと。「知られる」努力を惜しんではなりませんね。私の作っているサイトがもっと人に知られるような努力をしたいと思いました。技術的なことを少し検討したいと思います。
☆与えられた導き
- 安心して手紙を投函する。
- サイトが広く知られるための技術的な検討をする