ルカ福音書 8章43〜48節

2018年5月29日

(内容)

  • 12年も出血が止まらず、医者に全財産を使い果たしても治らない女性がいました。彼女はイエス様に近寄り、後ろからイエス様の服の房に触れると直ちに出血がとまりました。イエス様は自分から力が出ていったことを感じたので、「わたしに触れたのは誰か」と尋ねました。この女性が進み出てひれ伏し、事の次第を語るとイエス様は、「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」と語られました。

(黙想)

  • 全財産を使い果たしても、女性の出血は治りませんでした。全財産を使い果たしても。病気を治したいとの切なる思いを感じます。でも治りませんでした。絶望に近い思いを抱いていたと思います。どういうきっかけか分かりませんが、イエス様のことを彼女は聞きます。そしてもしかしたら治るかも知れないとの一縷の望みを抱き、イエス様のもとに来ました。もしかしたら治るかも知れないとの希望、そしてやはりダメかも知れないとの失望が混じり合った気持ちで、しかし、何とかいやされたいとの思いで彼女はイエス様に近づきました。そしてイエス様の服に触れ、いやされました。
  • 「わたしに触れたのはだれか」とイエス様は尋ねました。ペトロは「群衆があなたを取り巻いて押し合っているのです」と答え、だれが触ったのかは分かるはずがありませんと答えます。イエス様なら、だれが触ったのか分かるのではないか、と私は思いますが、イエス様は、触れた人が名乗り出ることを期待されたのだと思います。恵みを受けた人は、恵み(いやし)を受けたことを言い表して欲しいとイエス様は願われたのだと思います。
  • イエス様は、「娘よ、あなたの信仰があなたを救った」と言われました。彼女の信仰って何かと思います。イエス様はいやすことができると信じていた、という信仰なのか。それとも何とか治してほしいという必死の気持ちでイエス様に近づいたことを指しているのでしょうか。おそらく後者ではないかと思います。
  • 彼女がイエス様のもとに来るに当たって、彼女はイエス様のことを知っていました。何らかの形で彼女はイエス様のことを聞いていたのです。イエス様の働きは評判となり、多くの人々に伝えられたことと思います。イエス様のことを知っていた、だからイエス様に近づくことができました。イエス様のことを伝えなければ、人々をイエス様のもとに招くことはできません。伝道したければ、イエスの恵みを自分の口から語ることが大切であることを思います。そうすれば、何かあると聞いた人はイエス様のもとに行こうとの思いが生まれるかもしれません。何気ない会話で、信仰の恵みを語ることの大切さを思います。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • (御子)46節。「だれがわたしに触れたのか」と問い、いやしという恵みを受けた人に、自分が受けたと名乗り出ることを求められました。恵みを受けたことを黙っているのではなく、恵みを受けたことを伝えることをイエス様は願う方です。
☆神が求める私たちの生き方
  • (模範)44節。出血が止まらない病気の女性は、必死の思いでイエス様のもとに来たと思われます。必死に求めることの大切さを思います。必死に願うことの大切さ。神さまは、私たちが何かを願い求める時、心から求めているのか、必死さを見ているかもしれません。かなえられてもかなえられなくても、どちらでもいいような願いは、神の憐れみによってかなえられることがあるかもしれませんが、そうでない場合もあります。必死に求めるとき、与えられることを教えられます。

(神の導き)

☆祈り

天の父、人は知らされなければ求めることができません。自分の病気について治る希望を失った女性が登場します。彼女はイエス様のことを聞き、一縷の望みを抱いてイエス様のもとに来ます。イエス様のことを伝えることの大切さを知ります。聖書の言葉によって生きることがどういうことなのか、その実例を私は、インターネット上のサイトで紹介しています。このサイトは「知らせる」という意義があることを今日は教えられました。知らされなければ、求めることはできません。御言葉に生きる恵みが誰かに伝わり、その人がこの恵みを求めるようになることを願います。この恵みを必要とする人にあなたが知らせてください。
また天の父、必死に求めることの大切さも教えられました。誠実にディボーションをすること、そしてこれを何とか多くの人に知って欲しいと必死にあなたに求めることの必要を教えられました。このようなサイトの必要を心を注ぎだして祈ること、そして私だけでなく、自分のディボーションの分かち合いをしてくださる方を祈り求めることを、今日の聖書に対する私の応答としたいと思いました。今日のあなたの語りかけに感謝します。

☆与えられた導き
  • 誠実にディボーションをする。
  • 御言葉によって生きる恵みが、これを必要とする人に伝わるように祈る
  • ディボーションの分かち合いをしてくださる方を祈り求める。
  • 以上のことを熱心に祈り求める。