ネヘミヤ記 1章
2018年2月13日
(内容)
- ペルシャの首都スサに捕囚の民としてネヘミヤがいます。ある時ネヘミヤは、ユダから来たハナニからエルサレムの城壁が打ち破られ、城門が焼け落ちたままであり、そこに住むユダの人々が不幸の中にあって恥辱を受けていると聞きます。そしてネヘミヤは神に悔い改めの祈りをささげます。
(聖書に聞く)
☆神はいかなる方か
- (御父)5節。偉大にして恐るべき神。
- (御父)5節。主を愛し、主の戒めを守る者に対しては、契約を守り、慈しみを注いでくださる方。
- (御父)9節。神に背き、諸国の民の中に散らされても悔い改めるなら、その者を神の名を住まわせるために選んだ場所に(イスラエル、エルサレム)に連れてくると約束される方。
☆神が求める私たちの生き方
- (模範)ネヘミヤは神の民イスラエルのことを我がこととして考え、その行く末を案じている。
- (模範)ネヘミヤはイスラエルの民の罪を告白している。あたかもイスラエルの罪を全部引き受けているような印象を与える。主イエスが全人類の罪を引き受けて十字架で死なれたことを思い出させる。
- (模範)ネヘミヤは神の約束により頼んで、イスラエルの回復を求めて祈っている。
- (模範)昼も夜もイスラエルの人々の罪を告白している。おそらく何日も祈り続けていたと思われます。それだけ悔い悔い改めをしたのだと思います。
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神、ネヘミヤは神の民イスラエルのみじめな有様を聞きました。エルサレムの荒廃、恥辱の中にある民について聞きました。神の民イスラエルが罪を犯し続けたために、神の怒りを買った結果です。でもあなたは回復を約束されました。悔い改めて立ち帰るなら、あなたの名を置く場所に民を連れ帰るとの約束。ネヘミヤはイスラエルの罪を告白し、イスラエルの罪を自分の罪として告白し、あなたの約束に期待して昼も夜も祈っています。
- 私たちもまた破れのある生活を送っています。私たちは自分の破れ、その現実に目をつぶり、破れなどないかのように生活しがちです。親子関係がうまく行っていない。夫婦関係がうまく行っていないなど、身近なところで破れがあります。ネヘミヤは自分が属する神の民イスラエルが捕囚になりましたが、エルサレムの荒廃とそこに住んでいるユダヤ人のみじめな有様を聞いて、イスラエルの民の罪を自分の罪として告白し、神さまの回復を祈り求めています。神さまは、回復を与えてくださる神さまです。悔い改めるべきは悔い改め、あなたに回復を求める歩みをしたいです。
- 私は私たちの教会に目を向けます。教会は高齢化の中にあり、かつ新しい人が教会に加わることが少なく、伝道の実りが少ない現実があります。礼拝に集う人数が減っていき、教会の経済力も低下していきます。牧師を招くことのできない教会が生まれています。教会もまた破れの中にあります。他方、現代の人にとって、福音は必要なものであると信じます。しかし教会は福音を世の人々に紹介できていません。この教会の破れの現実に目をふさいでいる人も少なくないのが現状だと思います。
- 天の父、破れに目をふさぎ、教会の働きがうまく行っているかのように思い込み、現実から逃げている姿勢を悔い改めるべきだと思います。この国が伝道が難しいとしても、信じて教会の礼拝に集っている人はいるのです。どうしたらいいのか、私たちのうちにあらためるべき事はないのか、悔い改めて、新たに出発することが必要に思います。
- ネヘミヤがイスラエルの回復を祈ったように、私もまた、教会の回復について祈りたいと思います。私の若い頃からすでに教会の高齢化は語られていました。私自身なすすべもなく、手をこまねいていた時期もありましたが、聖書を読むことの大切さ、信仰の基本に立ち帰ることが必要と教えられ、御言葉によって生きる教会の形成を目指してきました。今、引退して教会の働きから身を引きました。今できること、それは、教会の回復について祈ることです。祈ります。
- また破れの中にある兄弟姉妹を覚えて祈ります。
☆与えられた導き
- 伝道が困難な状況の中、福音の証しを力強く行えるように教会の働きを祈る。
- 破れの中にある兄弟姉妹を覚えて祈る。