詩編139編 封印された思い
2023年2月16日
(内容)
- 神は、自分のことをすべてご存じてあると語り、最後にとこしえの道に導いてくださいと祈る。
(黙想)
- 1~6節で、神は自分の立ち居振る舞い、自分の思いをすべてご存じであると語る。私たちの心の中に浮かぶ思いの中には、神に知られたくない思い、隠しておきたい思いもあるが、皆知られているという。あるいは、神に信頼する思いを持っていることも神は知っておられると確信してよいことを知る。
- 7~12節は、神から逃れることはできないことが語られる。神から離れ、身を隠すことはできない。どんな時に身を隠したいと思うのか。罪を犯して裁きを逃れたいと思うときか。
- 13~18節は、神は自分を創造された方であること、人間の体の不思議さを詩人は知っている。さらに母の胎の中にあったときの自分を神は見ていたと語る。自分の将来も神に知られていると書く。
- 19~24節は、神を信じる者としてふさわしく歩みたいとの思いが書かれている。神は私の思いをすべて知っておられる。「人には誰にも知られたくない秘密が一つや二つはあるものだ」という台詞は、ドラマを見ているとよく聞く言葉である。自分が心の中に封印している思いも神はご存じである。
- 信仰生活をすれば、神に対して疑い、恨み、悲しみを感じることがある。切に祈ったのに願い通りにはならず落胆したこと、どうしてこんな目に遭うのかと神の導きに不信を抱くこと、自分の生まれ育った環境になじめず、自分の運命を呪いたくなること、自分自身を受け入れることができないなど、神に対して否定的な思い、反感を抱くことがある。なぜですかと祈っても答えはなく、こういう事柄は、自分の心の内に秘め、封印してしまうことがある。
- しかしそれも神がご存じであるという。このことをどう思うか。キリスト者として、神は自分を愛してくださる神であることは信じ抜きたい。人生を長く生きてきた身として、この詩篇を読んだことをきっかけに、封印を解いて、神さまに祈ってもよいのではないかと思わされる。
(聖書に聞く)
☆神はいかなる方か
- <御父>神は私について何でもご存じの方であり、私についてすべてのことは神の前に明らかである。
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神さま、今日も聖書を読むことができ感謝します。今日は、あなたの御前に、私のことはすべて明らかであり、あなたはご存じであると教えられました。神さまに知って欲しい思いがあり、知られたくない思いがあります。心の中に封印してきた思いがあります。どんなことを自分は封印してきたのか、顧みたいと思います。
- そしてそれをあなたに祈ります。まずは封印を解いて、あなたの前に明らかにしたいと思います。秘めてきた心の重荷をあなたにあずけることにします。
☆与えられた導き
- 封印してきた思いを数え、神に祈り伝える