ヨハネ福音書 17章20~26節

2020年3月19日

(内容)

  • イエスは弟子たちを通してイエス様を信じるようになった人々のために祈っている。私たちのために祈ってくださっている。イエスを信じる者たちが一つとなるように、イエスのいるところに信じる者たちがいるように祈っている。それは世がイエスが神から遣わされたメシアであると信じるためでもある。

(黙想)

  • イエスはまず、イエスと父が一つであるように、イエスを信じる者たちが一つとなることができるようにと祈る(21節)。しかも信じる者たちが、イエスと父なる神の内にいるように祈る。そうすれば世がイエスは神から遣わされた方であることを知るようになるという。
  • 信仰者たちが一つとなり、神の内にいる、つまり神の御支配の中に生き、神に従う歩みをし、神に信頼するなら、世はイエスが神から遣わされたことを知るようになるという。ここには伝道の秘訣が示されているのではないか。世がイエスを知るようになるためには、信仰者の群れが神と一つになり、互いに一つになるのである。
  • 「あなたがくださった栄光を、わたしは彼らに与えました」(22節)。これはどういうことか。父なる神がイエスに与えた栄光とは、イエスが神から遣わされた方であることを信仰の目によって見えるようにすること。言い換えれば、人々がイエスを信じるようになること。神から遣わされたイエスの栄光とは、人々がイエスを信じるようになること。
  • このイエスの栄光が信じる者たちに与えられたとは、彼らを通して人々がイエスを信じるようになるとの約束である。この約束を信じ、イエスを信じる者たち、つまり教会が一つとなるとき、世の人々がイエスを信じるようになる。
  • この場合の一つとは、互いに愛し合うということだと思う。愛において一つになる。
  • 「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる」(ヨハネ13:34~35)。
  • 皆が知るとは世が知る、ということと理解してよいのではないか。イエスは信じる者たちに栄光を与えた。伝道の実りを約束されている。大切なことは信じる者たちが互いに愛し合うことである。
  • その結果、イエスが神から遣わされたこと、神が教会を愛しておられることを世が知るようになるという。世は信じる者たちを憎むが、しかし「知るようになる」。これはすばらしい約束である。伝道の秘訣が示されている。
  • そしてイエスは信じる者たちが、イエスのいるところにいるようにと祈られる。信仰者の居場所はイエスのもとである。羊となって羊飼いについて行くこと、ぶどうの枝としてぶどうの木であるイエスにつながること。このことをイエスは私たちのために祈っておられる。しかもそれは天地創造以前にイエスがもっていた栄光を見るためであると言う。
  • 天地創造以前にイエスが持っていた栄光など正直考えたこともない。でもそれを見せてもらえるという。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方
  • <御子>20節。イエスは、イエスを信じる者たちのために祈る方。現代の信仰者のためにも祈っておられる方。
  • <御子>21節。イエスは信じる者たちが一つになるようにと祈っておられる。信じる者たちの群れが一つになることを父なる神に執り成しておられる。
  • <御子>24節。信じる者たちがイエスのもとにいるように祈っている。マルコ福音書でイエスが弟子たちを選んだとき、こう言われたことを思い出す。「彼らを自分のそばに置くため、また派遣して宣教させ、悪霊を追い出す権能を持たせるためであった」。私たちがイエスのもとにいることをイエスは願っておられる。
  • <御子>26節。神の愛が弟子たちのうちにとどまり、イエスが弟子たちの内に留まることを願っている。
☆神が私たちに求める生き方
  • <約束>21節。世は、神がイエスを遣わしたことを信じるようになるとの約束。世の人が礼拝に来れば、信仰者が一つとなっている様子を見て、イエスを知るようになるとの約束。伝道の手がかりがここにある。
  • <教え>21節。信仰者が一つとなるとき、信仰者は神とも一つになる。

(与えられた導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、今日の聖書箇所は伝道の秘訣をイエス様が語っています。信じる者たちが一つであることは、世がイエス様を知ることになるというのです。世の人が教会に足を運べば、イエス様を知るようになるというのです。信じる者たちが一つになることを私たちは真剣に考えなければなりませんね。イエス様は13章で「互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる」と教えられました。「皆」とは世の人たちといってよいと思います。愛し合う信仰者の群れを目指す、ここに伝道の秘訣があることを教えられました。伝道できる教会がいかなるものかを示されました。感謝です。このような教会の形成は、一朝一夕ではできないことを思います。しかし一歩一歩前進はできるはずです。この伝道の秘訣を知ることができたことをうれしく思います。この発見をブログに書きたいと思います。
  • またイエスは、私たちがイエス様のもとにいることを願っておられました。私たちはイエス様が自分のそばにいてくださることを願いますが、そうではないのですね。私たちがイエス様のもとに行くのですね。私は聖書を読み、デボーションをし、羊飼いなるイエス様の後に従っています。イエス様のもとに自分がいる努力をしています。このような歩みができることは幸いですね。ふと思い出しました。「主はぶどうの木」というリビングプレイズにある歌を。何回も歌いましたが、歌詞に「この世は知るでしょう」とありました。この言葉の重みを今知りました。
☆与えられた導き
  • 伝道の秘訣と題して、ブログを書く